高血圧にまつわる嘘シリーズ(第4章): 治療

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6.  食事療法について

https://honkawa2.sakura.ne.jp/2173.html より引用)

 

高血圧症に対する食事療法について語る時には、2つの点に注目する必要が有ります。

1つは、塩分制限、もう1つは、カロリー制限です。

 では、1つ目の塩分制限からいきましょう。あなたは、食塩過剰摂取が血圧の上昇と密接に関係があることはどこかで聴いたことがあると思います。減塩は、その程度に応じて降圧が期待できます。昔から、日本における平均食塩摂取量は高くて、今でも依然10g/日を超えています。 かつて石器時代の人類の食塩摂取量は0.5~3g/日であったと言われてます。「高血圧治療ガイドライン2014」によりますと、現在の様々な報告から、推奨される減塩目標は6g/日です。これをどうやって日常生活の中で達成して行くかという問題はかなり厳しいですよ。と言いますのは、日本の食塩摂取量のうち大部分は、醤油、味噌を含む加工食品からだからです。国全体での取り組みが必要と言えますね。個々人の努力でもなんとかなるのでしょうがそれなりの工夫が必要です。食塩摂取量を1g減らせると、血圧が1mmHg下がると言われています。

             

さて、もう1つのカロリー制限についてです。これは、すなわちダイエットをしましょうといいうことです。

肥満者の高血圧発症率は、非肥満者の2-3倍あります。ですから、肥満の方は要注意です。

肥満とは、医学的にはどのように定義されるのでしょうか。

指標としてBody Mass Index(BMI, kg/m2)を用います。もちろん、筋肉質のマッチョな人では筋肉が多いためBMIが極端に大きくなることがあります。ですから、この値は体脂肪率もいっしょにみていく必要があります。普通の人では、この値が25以上で肥満とされます。最近、私も感じるのですが、温泉に行くと、男性でも妊婦さんかなって思うくらいお腹の出っ張った人がほんとうに増えました。私が子供のころは、こんな人はほとんど見なかったように思います。データによると過去30年で肥満者の割合は約2倍になったようですね。

また、肥満は、高血圧だけなく、糖尿病、脂質異常症(高脂血症)、高尿酸血症(痛風)、脂肪肝、睡眠時無呼吸症候群、整形外科的疾患(腰痛や膝関節の疼痛など)も合併する可能性が高くなります。メタボリックシンドローム(メタボ)に繫がって行くということですね。

ちなみに、メタボリックシンドロームの定義は、まず、ウエスト周囲長(cm)が男性では、85cm以上、女性では90cm以上が条件です。そして、高血圧、脂質異常症、糖尿病のいずれか2つを合併した場合にメタボと診断されるのです。なかには、良性肥満と言って肥満だけで検査データの全く正常なかたもおられますがこういった方はまれです。

体重を4kg減量できると血圧が約4mmHg下がるといわれています。

ダイエットについて、少し述べておきます。

私の持っている知識・情報を全て出してしまうと、さらに1冊の本ができそうですので、少しだけです。

何を隠そう、こんなに偉そうなことをお話ししている私も、7年前まではBMI 27もある立派なメタボでした。血圧こそ高くなかったのですが、脂質も血糖値も正常範囲を超えておりました。

17年程前に禁煙したためもあって、毎年1kgずつ、約10年の間に13kgくらい体重が増加していたのです。私が40歳から50歳にいたるまでのできごとです。

体重を減らすのにもっとも効果的な方法は何かと申しますと、1日摂取カロリーを減らすことですね。脂肪1kgを燃焼させるのにおおよそ7000kcal の熱量消費が必要であると言われています。たった1kgにです。30分の散歩で、おおよそ100kcal程度しか消費できませんから、1杯のご飯230kcalもあることを考えると、食べてしまったものを消費するのがいかに大変かがわかります。

私は、職業柄昼食を食べる時間があまりありませんでしたから、昼食は取らないか、200kcal以下にするように努力しました。その上に、有酸素運動と無酸素運動(筋トレ)を加えたけっこう過激なダイエットを自分に課しました。その結果、1ヶ月に3kgずつ減量していき、大体4ヶ月で標準体重になり、BMIを22(理想的な値)にまで戻すことに成功しました。

この辺りの、詳しい話はまた別の機会にまとめたいと思います。

<ウソ8> 社長!少々太っているほうが貫禄があって良いですよ。

なんて、言っていると知らない間にあなたのからだはどんどん不健康になって行きます。

7.  運動療法について

では、肥満の改善としてあるいは、健康な人にとっては、肥満の予防あるいは、高血圧の予防として運動についてはどうでしょうか。よほど、心臓に問題を抱えいる人でない限りは、少し心拍するが上がるくらいの運動でも、週に2-3回、20分程度でも十分に効果が得られます。20分は、10分 x 2回に分割してもよいことが知られています。

この運動療法についても、別の機会に詳しく述べてみたいと思っております。

 

 

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