高血圧にまつわる嘘シリーズ(第1章):診察室にてー問診

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ウソ1:患者さんは言いたくないことは言わない、あるいはウソをつく

 あなたにとって、私は見知らぬ医師ですが、仮に今日初診で私の病院を受信したと思って、この文章を読み進んで下さい。貴方は、何らかの問題を持って(主訴)病院を初診するのです。

そして、私と対面し診察が始まります。

そもそも、病院にほとんど来たことが無い人にとっては、全く未知の世界なんでしょうね。私たち、医療関係者にとっては、日常の空間ですから、当たり前と思っていることを案外、患者さんにして見れば、何それ? みたいになることもとってもたくさんあると思います。

そこで、まず診察室に入ったら何が行われるのかということから説明しておきますね。

 そして、通常は、<問診>といって、待ちあい室で待っている間に、いろいろな質問に答えていただくためにアンケート用紙のような<問診票>をお渡して、あらかじめ答えていただきます。

それを、診察でもう一度、医師が確認しながら聴いていきます。

 ああ、そもそも医学用語が不明と言うこともありますね。 

少し説明しておきます。

問診:診察する前に、患者さんに答えてもらうためのアンケートみたいな質問をすること。

主訴:あなたが、病院に行こうと思った一番の理由

既往歴:あなたが、これまでの人生でかかった病気。

現病歴:あなたが、病院に来た理由についての詳細。たとえば、頭痛が主訴であれば、何時から頭痛があるのか?突然起こったのか?すぐ治ったのか、ずっと継続しているのか?どこが痛いのか?などの詳細。

家族歴:あなたの身内の方の病気。

内服歴:これまでに飲んできた薬を聴きますが、最近では、薬との相互作用の面から注意しなければならないことが有ります。インターネットで色々なサプリメントや健康補助食品などというものが、容易に手に入りますし、また、漢方なども注意深く尋ねておく必要があります。例の、「紅麹サプリ」のような問題が起こることもあるわけですから。

薬については、いずれ別の章でも触れますね。

 こういった、ことを問診で詳細に尋ねます。そして、それに基づいて患者さんの身体を調べて行く、いわゆる診察となるわけです。

さて、ここで1番目のウソを暴きましょう。

<ウソ1>

患者さんは言いたくないことは言わない、あるいはウソをつく。もちろん、単に言い忘れたあるいは、解釈の違いという場合も含めてのことですが。

このことは、あなたには関係のないこと、特に知っても得にはならないでしょうか?

いえ、そんなことは無いんですよ、実は。もし、あなたか病気になった時にはよく思い出して下さいね。絶対に役に立ちます。

まず、主訴と現病歴についてなんですが、質問事項の中に、「症状は突然はじまりましたか?それとも徐々にはじまりましたか?」っていいうことが書いてあるのですが、多くの人は「突然」にをつけるんですね。例えば、「頭痛」を例にとると我々脳外科医の常識として「突然」起こる頭痛は、「くも膜下出血」が最も恐ろしい病気ですから、こと「突然」には常に意識を集中してます。医学的に「突然」とは、「何時何分何秒」って言えるくらいであり、「急にバシって殴られたくらい」急に起こることなんですね。これも、一般人と医師の認識の違いからくる一見「ウソ」です。

医師の方から、患者さんの言ったことを1つ1つ確認して行かないと診断を誤ります。

それから、既往歴も要注意です。ほとんどの患者さんは、遠い過去を無視します。そして、脳外科に来たんだからという思いからか、眼科疾患や腹部疾患、婦人科疾患などを記載しないことも良く有ります。病気というものは、どんなところで繫がっているかもしれないし、未知の病気だって

まだまだあるのですね。ですから、私は「あなたが生まれてから今日までのできごとすべて」を記載して下さいと申し上げます。実際、白内障の手術にしても、視力障害の原因になっているかもしれないし、黄斑変性症のために視力が落ちているのかもしれません。脳疾患との鑑別には視力も視野も大切になります。じゃあお腹の病気なんか頭と関係ないでしょって、思うかもしれませんが脳卒中などで全身にストレスが懸かる様な状況になると、胃潰瘍など上部消化管出血をきたすことは日常茶飯事。また、VPシャント術といって、水頭症の治療の時にはわれわれ脳外科医もお腹を開ける手術もすることがあるのです。その時に、腹腔内の疾患の既往を知らないのは致命的です。また、婦人科疾患にしても、下垂体腫瘍(脳腫瘍の一種)では、無月経や乳汁分泌といった婦人科に特有の症状を来すこともあります。子宮の手術まで、知っておく必要があります。

それと、一般人は病名を全く知りません。これには、本当に要注意です。ほんとうに驚くことがたくさんあるのです。昔、アメリカ人から質問メイルを頂いたことが有ります。その時には、脳腫瘍のある種類に付いてのご質問でしたが、その脳腫瘍の診断名が「Astrocytoma grade 3」と書いてあったのは驚きました。日本人は特に、病名に無頓着な気がします。脳腫瘍の種類がどのくらい有るかは一般の人は知りません。ざっと100種類はあるのです。もっとひどいのは、臓器の名前がさも病気をさすかのような勘違い。既往歴に、「肝臓」とか「心臓」とか書いてあります。「???」私が、肝臓のどんな病気ですかと尋ねても、先生からも「肝臓が悪い」としか説明されていないとか言われてしまいます。これは、もう患者さんだけが悪いとは言えません。医師も患者さんにきちんと説明していない、あるいは説明した気になっているだけです。患者さんがどのくらい理解しているのかを考えたことも無いか無視しているとしか思えません

私は、特に最近、患者さんに説明する時にはきちんと「専門用語」を紙に書いて、それを丁寧に説明、解説することにしています。専門用語をきちんと書いてあげることによって、最近はインターネットでgoogle検索することができます。いい加減な説明では、ネット検索することもできないのです。もっとインテリっぽい人には、英語の診断名も付けてあげます。

 余談を書きますと、私はインターネット上で、医療相談を受けているのですが、そこに寄せられる質問がまたこれ「???」訳がわかりません。なんで、そんな質問ネットでするのか?主治医がいるのだったら、その医師に質問した方がずっといいじゃないですか。でもそれができない。リアルの世界では、もはや医師は患者とまともなコミュニケーション能力を失っているとしか思えません。

 さて、問診での「ウソ」の最後ですが、内服薬については、患者さんに尋ねてその薬名を御答え頂く確率は極めてゼロに近いです。たとえ、内服しているお薬が1つしかなくても、全く覚えていない方が多いこと。また、「白い小さい丸いやつ」とか「細長い黄色いの」とか、最近ではあの「血液サラサラの薬」とか言われます。どこのどいつが言い出したのか、「血液サラサラ」私はこの言葉が死ぬほど嫌いです。あなたは、ご存知でしょうか?「血液サラサラの薬」がいったどの位の数あるのかを。これは、通常「抗血栓薬」と言われる薬剤を指しますが、「抗血栓薬」は大きく2つに分類されます、1つめが「抗凝固薬」でこれには、よく使われるものとして「ヘパリン」と「ワーファリン」そして、近年になって出現した直接経口抗凝固薬(Direct Oral Anticoagulant DOAC)というものがあります。DOACには、プラザキサ(ダビガトラン)、イグザレルト(リバロキサバン)、エリキュース(アビキサバン)、リクシアナ(エドキサバン)などがあります。

最も古くから使われているワーファリンは、納豆や青汁などの食事は制限があるため、最近のDOACの使用頻度が高くなってきてます。

そして、もう1つが「抗血小板薬」と言われる薬剤で、これは主に動脈硬化に対して血栓ができにくくするという目的で使用され、プラビックス、バイアスピリン、プレタール、パナルジン、アンプラーグ、エパデールなどが代表的です。

これらの「抗血栓薬」は、その薬によって代謝経路が違い、半減期が違います。例えば、緊急で手術をしなければ命に関わると行った時。これらの薬のどれを飲んでいるかによって対応が変わってくるのですからいかに重要かは、おわかり頂けると思います。

要するに、薬の名前は覚えて下さいと言うことです。最近は、内服薬を手帳に書き込んでくれたり、プリントアウトしてくれたりしますから、必ず携帯する習慣をつけましょう。それが、あなたの命を守ることに繫がるのです。

 

 

 

 

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