塩分量を減らすのが高血圧の食事療法|でも食塩って色々ある?

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高血圧の食事療法といえば、とにかく塩分量を減らそうというのが常識になっていますね。確かに、塩分摂取量を1g減らせば血圧が1mmHg下がるとも言われます。
そして、塩分の最も多く含まれる食品として”ラーメン”が挙げられます。このことは以前のブログ「高血圧の原因は塩分の取りすぎから?それとも塩分以外?」でもお話し致しました。そこで、思いついて、馴染みのラーメン屋さんに”ラーメン”を食しに行ってきました。

ラーメンは、熱いうちにふーふーしながら食べるのが旨い。そして、熱いうちは塩辛さを感じにくいからその塩分の多さがちょうどいいと感じる。さらに旨み成分であるアミノ酸の旨みが発揮されるためには、”塩”が必要である。つまり、旨さと”塩”は切ってもきれない縁である。

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今日は、大将おすすめの”ネギラーメン”をいただきました。とんこつ系とカツオのダシが絶妙の味でとても美味しかった。で、気になっている”塩”の話を切り出すと、大将が「そうそう、その塩は、たくさん種類があるんだけど、梅を漬けるにしても、ラーメンの味を出すにしても塩をいろいろ選ぶのに苦労したよ。」って言われます。そして、「この塩がいいんですよ!」とわざわざ袋ごと出していただきました。

”土佐の塩丸” 200g 650円

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結構高い!

裏に成分表がありました。

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カリウムも入ってるんですね。カリウムは塩分を腎臓から排泄する働きがあることはこれも私のブログ「高血圧に良い食事とは?カリウムの多い食品」に紹介しました。
この成分表見ると100gに結構カリウム含まれるじゃない!って思ったけど、よく考えたら果物100gは、食べるけど食塩100g食ったら死ぬかな!

ナトリウム量から”塩=NaCl”の量(重量)を計算するには、以下の計算式を使います。

食塩相当量(g)=ナトリウム(g)x 2.54

食塩って確かにたくさんの種類があるのをどこかの”食塩専門店”で見ました。そこで改めて食塩について調べてみました。

塩の原材料名

海水、海塩(天日塩)、岩塩、湖塩があります。日本で作られた国産塩は、海水が原料。海水をいったん濃縮した後に煮詰めます。その後、イオン交換膜製塩法・揚浜式製塩法・瞬間結晶などの工程に移ります。海塩は、塩田に海水を引き込んで、天日で濃縮して行きながら作ります。岩塩は、岩塩を採掘してとり、湖塩は、湖の塩を採取して作ります。岩塩も湖塩も外国からの輸入です。海水を原料とするものは、”にがり”、正確には、”粗製海水塩化マグネシウム”と言うのだそうですが、にがりが含まれます。最近では、外国産の塩を輸入してそれを日本の海水で溶解して天日で干した塩も販売されています(後述)。

塩の原産国

外国産の塩は、ほぼ無検査で日本国内に入ってくるので、品質については我々消費者の責任になります。日本国内で作られた塩では、保健所等の工場の衛生上の検査などがあり安心です。

日本の塩の表示について

2008年(平成20年)5月21日に食用塩公正取引協議会が発足して、「食用塩の表示に関する公正競争規約」が認定され、2010年(平成22年)4月21日から施行されております。

以下が、要点になります。

  • 「自然」、「天然」の表示は、使用しない。
  • 「ミネラルたっぷり」など、ミネラルの効用・優位性を示す表示は、使用しない。
  • 「最高」「究極」など、最上級を示す表示は、根拠となる客観的な事実がある場合を除いて、使用しない。
  • 「無添加」の表示は、優良性の根拠となる客観的な事実がなければ、使用しない。
  • 食塩の製造方法について、「原料」や「製造過程」の表示枠を独自に設け、消費者にわかりやすく表示する。
  • JAS法に基づく必要表示事項の表示(枠内表示)について、「名称」「原材料名」の記載を標準化し、消費者にわかりやすく表示する。

そして、以下のマークで表示が適正であることを証明しています。

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それと、塩は常温においてきわめて安定した物質であり、腐敗もしない。そのため、賞味期限を設定することを免除されています。

結局、ネギラーメンを堪能しました。そして、スープは最後に温度が下がってから啜ってみますと、やっぱり熱い時よりも塩辛く感じたのでした。

大将!ごちそう様でした。また、来ます。

取材

実際に塩が売られている現場(スーパーマーケット)に行ってみました。いろいろありますね。

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もっともシンプルなのが、海水からイオン交換膜製塩法で作るナトリウム99%以上の塩ですが、健康志向の観点からすると問題視される事もあります。

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以下の2つは、外国産の塩を日本の海水で溶解した塩です。イオン交換膜製塩法に比べてカリウムやマグネシウムなどのミネラルが含まれるのが特徴です。

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あるいは、100%外国の海水から作られた塩もあります。

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ここで、気がついたのが ”減塩” と記載された商品があることです。50%カットと書いてあります。塩なのにどうやって減塩なんやろ? そこで、調べてみるとこれは、塩化カリウムを添加してある物でした。そして、この”減塩”には気をつけなければいけない重要なことがあります。それは、腎機能低下のある人です。この疾患の場合、カリウムの排泄が低下していますので、高カリウム血症を起こして大変危険な状態になります。すなわち、突然の心停止です。パッケージの後ろの表示をみると成分表がついています。

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さらに、アミノ酸などの甘みを加えたものもあり、これが “味塩” などの商品です。

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